2018年4月7日土曜日

ベルタ・カセレス 水と命をめぐりインディオとブラックの先住民がひとつになったホンジュラス


3月2日、ホンジュラスの先住民環境活動家ベルタ・カセレスの命日にドキュメンタリー映画『ベルタは死んでない。たくさんのベルタになった(Berta Didn’t Die. She Multiplied)』の上映会が全米各地で開かれました。

Berta Didn’t Die, She Multiplied! 30 Minute cut from Sam Vinal- Mutual Aid Media on Vimeo.

ホンジュラス先住民レンカ族のベルタは、ホンジュラス先住民人民組織委員会(COPINH)の創設者の一人で、鉱脈開発、ダム開発など先住民の生きる場を奪う環境破壊に果敢に反対しました。
レンカ族は自らを大地と水とトウモロコシの子供と考えていて、中でも有名な活動は、聖なる水とのアクセスを実質的にもスピリチュアルにも断ち切るグアルカルケ川のアグア・サルカ水力発電ダム建設計画への反対でした。一度は世銀をバックにした中国の会社による計画の阻止に成功し、世界に大きな勇気を与えたのです。



2018年4月2日月曜日

翁長知事 ワシントンで講演 世界の自由主義を守るのも大切だけど、沖縄の生命・財産は守れないんですか


March 13, 2018 in Washington DC
沖縄県主催シンポジウム Changing East Asian Security Dynamics and Okinawa: Re-examining the U.S. Force Posture in Japan
翁長雄志沖縄県知事基調講演 (全文書き起こし)


みなさん、こんにちは。本日はこのようなシンポジウムを開催いたしましたところ、多くの方々にご参加をいただきまして感謝を申し上げます。沖縄県知事の翁長雄志でございます。基調講演をお引き受けいただいたウィリアム・ペリー元国防長官、そして今回のシンポジウムの開催にあたり、ご尽力をいただいたジョージ・ワシントン大学のマイク・モチヅキ教授、パネルディスカッションに参加していただく有識者の皆様方に心から感謝を申し上げます。


今日、いろいろ話はするんですけれども、約30分ということでありまして、皆様方のおてもとの方に、英語版の沖縄の基地問題や環境問題を中心とした資料がありますので、大体こういう内容を私の方も話をしますので、参考にしながらお願いをしたいという風に思っています。

私は、マイク・モチヅキ先生からもご紹介がありました通り、もうほぼ4年前に県知事に当選をいたしまして、それから今度で4回目のワシントン訪問となります。その都度、こういう形を含め、連邦議会を含めですね、いろいろ意見交換をさせていただいて、今日までに来ております。


沖縄県が日米安全保障体制の必要性を理解する立場であること、私が普天間飛行場、ぜひとも県外・国外にという話をするもんですから、沖縄は米軍基地みんなに反対しているんじゃないか、こういうような方もたくさんおられますけれども、普天間が返還されてどれだけ減るかというと0.7パーセントなんですね。ですから私が、反対をしているのは0.7パーセントに反対をしているのであって日米安保体制を十二分に理解しながら、沖縄の基地をできるだけ少なくしえくれというようなことをずーっと訴えてきてるわけであります。

2018年4月1日日曜日

詩織さんがNYに来てくれた


話題の人、伊藤詩織さんが3月半ば、NYにいらして弁護士の伊藤和子さん(Human Rights Now)と一緒に日本語と英語でトーク/シンポジウムが開かれた。




アメリカでも「#MeToo運動」がもりあがったばかり。なので、日本語の会では在NYの働く女性たち、英語の会はNY法曹界の女性たちを中心に会場は満員。関心の高さが一目瞭然。




日本語の会ではまずは人権弁護士の伊藤和子さんから、日本の社会で女性たちの人権が制度的にいかに弱い立場におかれているか、声をあげてもバッシングの的になる、人権よりもともと人権違反の雇用契約を守るのが人の道と若い子たちですら信じ切っているらしき日本の世相、声をあげる人が被りかねないリスクを思えば「#MeToo運動」もおこせない現状(#WeToo運動ならありか、というのが救い)の説明があり、もちろん威張っているほど完璧では全然ないけれど、少なくとも#MeToo運動が(それも、ようやくだけれども)起こせたアメリカで暮らす私たちは、「おお、なんと」と口をあんぐりと開け「女性が輝く」はずもない日本に思いをはせた。